梶川幸子さん(前広島県議会議員)への抗議についてのご報告

広島県議会議員選挙も終わりました。結果について触れるつもりはありません。

私は梶川幸子さんのセクハラに関する発言に対し、抗議をするとTwitter上で宣言しました。しかし実際のところはできませんでした。今回はその経緯をご報告しようと思います。これは「勝利宣言」ではありません。勝敗で語ることではないと考えていますし、後からあれこれと言うことは私の本意ではないからです。

事の発端

梶川さんがTwitter上でセクハラに対する謝った認識を元に発言されていたので、それを訂正しようとしたのが、ことの発端です。彼女の発言のどの部分が認識誤りであったのか抗議文にまとめました。(ドラフト段階のものは 梶川広島県議のセクハラ発言に対する抗議文(ドラフト) - へなちょこフェミニストの覚え書き に残してあります。)

経緯

私は男女共同参画に関わる活動をしています。活動を通して知ったセクハラの実情と、彼女の認識(Twitter上で分かる範囲の)とはかけ離れていました。どういう考えで活動されているのか、ご本人にTwitterで質問しましたが明確な回答はいただけませんでした。メールや文書で問い合わせれば良かったと、今になって反省しております。

また民主党の基本政策と、彼女の発言内容が大きく食い違っていたため、民主党広島県連にも何度かメールで問い合わせをしました。また広島市選出の民主党国会議員にも、党員への指導が十分か問い合わせをしました。どちらも返答はありませんでした。

11/21に行われた「女性県議会議員を囲む会」で彼女の活動報告を聞こうと足を運びましたが、彼女は欠席しました。直接彼女の考えを聞くことはできませんでした。

一人ではらちがあかないと思い、某女性運動団体にこの問題について相談してみました。その団体の方々は親身に考えてくださいました。広島の女性運動の事情もよくご存じで、情報を教えていただきました。その団体のサポートを受けて、新たに抗議文を作成し1月末に梶川さんと民主党広島県連に送ろうというところまで、計画しました。実際に抗議文も作成しました。

結果としてその抗議文を出すことはできませんでした。

心労と落選運動の盛り上がりに対する反感

抗議文を出せなかった理由は、二つあります。

一つは梶川さんのTwitterやブログでの発言に私自身が大きく傷つき、抗議文を作るために彼女の発言をさかのぼること自体が心の重荷になったことです。とてもイライラし冷静に考えられない状態となり、何日も寝込みました。そのために抗議文の作成が遅れ、1月末という締め切りに間に合わなくなりました。

もう一つは、梶川さんの落選運動につながりそうになったことです。私は彼女が県議会議員として十分な見識と能力を持っていないと感じ、そういう発言をしたこともあります。しかし積極的に落選運動をするつもりはありませんでした。単純にセクハラに対する認識誤りについて訂正をしたいというのが発端だったからです。助言してくださる人が増えるにつれ、落選させようという機運が盛り上がり、私は密かに反感を持っていました。

またTwitter上で繰り広げられる梶川さんに対するレッテル貼り・性差別的な発言も耐えられませんでした。彼女の認識は間違っており、それらを訂正する必要はありました。しかし彼女の人格を貶したり、ましてや彼女の趣向を馬鹿にして楽しむようなものは、とても容認できませんでした。

結局私は、この活動から降りることにしました。最初に宣言したことが完遂できず、実力不足だったと思っています。

最後に

私は梶川さんを傷つけたくはありませんでした。結果として彼女を傷つけることになり、とても胸を痛めています。結果としてバッシングに荷担してしまい、自分のやったことが間違っていたのではないかと思っています。選挙の結果について語りたくもありません。関連するエントリを削除しようかとも思いましたが、自分が行ったことを直視するためにも、残しておくことにしました。

このタイミングでこのようなことを書くと、善を取り繕ったように受け取られるかもしれません。しかし私がどのように思い行動したかをご報告したく、エントリとしてまとめました。